ウトゥル箸置

ウトゥルとは――沖縄の言葉で
“不気味”“怖い”の意味。
「おいしく食べてるか?」
このウトゥル顔に見守られながら食べる食卓は、なぜか安心感に包まれます。
溶けたような独特の表情は、強い還元でじっくりと焼き上げらています。
おいしく食卓を囲みましょう。
くわっちーさびら。
*一個ずつの販売です。
[サイズ]約 幅3cm×高さ約4cm 重量約20g
[素 材] 陶器
製作者 高江洲 勇志
こちらの商品は、奇々怪々展にて製作されたシリーズです。
「奇々怪々展について」
育陶園は、先祖代々この壺屋の地で壺屋焼をつくってきました。
元々は荒焼の酒甕や水甕などを主に作ってきましたが、
時代と共に作るものを変化させていき、
現在は主に、日常の器やシーサーを作っています。
いつもは生活に繋がるものや、伝統のシーサーというのが
モノ作りの主軸ですが、
7代目・高江洲尚平の代に移り変わる中で、
もっと自由な土の解釈をしていくことで
これまで器などにも興味のない人たちに
知ってもらう きっかけ、興味を持ってもらうきっかけを
作っていきたいという想いから
「真空土練鬼」という育陶園のサークル的存在を立ち上げ
アニメのフィギュアやオリジナルの置物などを作り
主にワンフェスという1日だけ開催されるイベントで
発表・販売をしてきました。
奇々怪々展は、その活動で鍛えあげた造形力を
獅子や架空の妖怪、精霊たちを置物(オブジェ)として表現し、
この壺屋の地で時折楽しんで頂くための企画です。
ちなみに、沖縄では身近なこの目には見えない存在が
どこか近くに感じられて、私たち自身見たことはなくても
無意識にその存在を受け入れながら過ごしています。
とは言え、壺屋でも年々石垣や古民家が取り壊され、
新しくどこの街ともわからない景色が広がり、
その存在も忘れ去られてしまうような昨今。
そんなさみしさを感じながら、忘れたくはないという想いで
この企画を通して、一つの「壺屋の景色」を繋いでいるのかも
しれません。