髑髏倒流香炉
いたずら好きのマジムナーが、箱に閉じ込められてしまった――
そんな少し哀しく、不思議な物語から生まれた香炉です。
長い長い月日を経て、人がその箱を開けたとき、そこに残っていたのはマジムナーの骸骨。
せめてもの想いで亡骸を祀り、香を焚いて供養する。
すると煙は天へ昇ることなく、目元を伝う涙のように、静かに下へ流れ落ちていきます。

もっと遊びたかったのか。
それとも、まだ何か伝えたいことがあるのか。
物語を思い浮かべながら眺めると、ただの香炉ではなく、ひとつの小さな情景のように感じられる作品です。
香を焚けば、ゆっくりと流れる煙がこの作品の世界観をより印象的に見せてくれます。
飾って楽しむオブジェとしても、香りの時間を味わう香炉としてもおすすめです。
少し妖しく、どこか切ない。
奇々怪々の世界を、どうぞお楽しみください。



【白貫入】釉薬の表現でうまれた、ヒビに墨いれています。
⇒製作者インタビュー、製作秘話はこちらから
【製作者】髙江洲 勇志(たかえす としゆき)
壺屋窯元 育陶園 シーサー職人
育陶園の獅子を受け継ぐ継承者。
育陶園五代目・髙江洲育男氏の孫にあたり、祖父がかつて制作した獅子をベースに、新たな表現を探求している。
やちむんの伝統技法を大切にしながら、一体一体手仕事で、表情豊かなシーサーを制作。
守り神としての意味合いだけでなく、暮らしの中で親しまれる存在を目指し、力強さとあたたかみをあわせ持つ造形を日々追求している。

こちらの作品は、育陶園が展開する店舗「Etha」で、開催した企画展「奇々怪々展」で発表した作品のひとつです。「奇々怪々展」では、沖縄に伝わる妖怪や不思議な存在、そして職人たちの自由な発想から生まれた、少し不気味で、どこか愛嬌のある作品をご紹介しました。
会場でお楽しみいただいた作品の一部を、今回オンラインショップでもご覧いただけます。

[バリエーション]髑髏倒流香炉 白
[サイズ] 直径約6cm ××高さ7cm 約250g
[素材]陶器
[取り扱いについて] 陶器(やちむんと)の付き合い方はこちら
[ご購入前にご理解頂きたいこと] 必ずご確認ください
