育陶園獅子

育陶園獅子

獅子とは

獅子は、地域を、家族を守る魔除けです。

獅子とは、地域を、家族を大切にする沖縄の人々の「心」そのものなのです。


獅子の起源

シーサーの原型はライオン。
その発祥の地は古代オリエントやインドとされ、権威の象徴や降魔除災の守護神として、王宮や寺院、王のお墓などに据えられていました。
やがてその獅子は、シルクロードを経てアジアやヨーロッパへと広まっていったのです。
中国へは紀元前2世紀ごろに伝わったとされ、沖縄へは14世紀ごろに伝わり、魔除け・悪霊返し・火返しとして定着するようになりました。

語源

中国では外来語の「シ(SHE)」に「獅」の字をあてて「獅子」となり、「シーシー」から「シーサー」へと、沖縄になじんだ発音に変化していきました。
現在も沖縄本島の北部や、石垣島などがある八重山諸島の一部では、シーサーを「シーシー」と呼ぶエリアもあります。

意味

災難を防ぎ、悪霊を家に招かないための魔除け・守護神として、屋根や門柱、家の中に設置します。

雌雄

対として置く場合は、シーサーを正面から見て、右にオス(口が開いているもの)、左にメス(口を閉じているもの)を置きます。
諸説ありますが、密教の一切諸法の「始め」と「終わり」を意味する「阿吽」を表現したものといわれています。

設置

1対で設置する場合は2体を対にして、正面から見て右側に口が開いているオス、左側に口を閉じているメスを置きます。

1体のみを設置することもあります。

高江洲育男の型を受け継ぐ獅子

育陶園のシーサーは、育陶園五代目陶主・高江洲育男の型を原型に作られています。
育男は、大阪、満州へと渡った後、戦後数年間のシベリアでの捕虜期間を経て沖縄へ戻りました。その後、島袋常恵、小橋川永弘に師事し、伝統的な壺屋の技法を学びました。
1963年、育陶園の前身となる「高江洲製陶所」を設立し、独立創業。

県外からの職人を初めて壺屋で雇用したり、登り窯が煙公害として問題となった1970年ごろ、いち早く煙の少ないガス窯を導入したりするなど、壺屋において先進的な存在でした。
「伝統工芸士」「現代の名工」の称号を受け、64歳で「黄綬褒章」を受章しています。
シーサーづくりの名人として知られ、県内各地の施設でも、育男の作ったさまざまなシーサーを見ることができます。

「王」について

すべてのシーサーの額に入った「王」の印には、百獣の王という意味と、琉球王朝時代に賜った「壺屋」の地でシーサーを生み出している、という意味が込められています。

育陶園のこだわり

育陶園のシーサーは、手のひらサイズの小さなものから、1メートル近くの大きなものまで、すべて同じように、細かな毛や筋肉、爪の表現を心がけています。

そして、常に凛とした佇まいを目指し、暮らしの中に溶け込むようなシーサーを製作しています。

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