やちむんとの付き合い方
育陶園の器を初めて使う方へ陶器の特徴やお手入れ方法などをお伝えします。
陶器はメンテナンスのコツを覚えていただければ、それほど手間なことはなく、末永くお使いいただけます。
私たちは、土つくり釉薬づくりから昔ながらの手作りにこだわり、職人たちの手でひとつひとつ作り上げています。そのときの釉薬の状態、窯の置かれた場所などタイミングによって表情が異なります。
また同じ柄・大きさでも、雰囲気やサイズ感や釉薬の色の出かたが多少異なることもありますので、時とともに味わいが増すその表情をひとつひとつの個性としてお楽しみください。
1. 染み沈着を軽減させる処理について
初めてお使いになる際は「目止め」をすると染などの沈着が軽減します。(完全に止るわけではありません)目止めはしなくても問題はございませんので、お客様ご自身の判断でおこなってください。
陶器は吸水性があり、茶渋や油分や色素がしみ込みやすい性質です。でんぷん質が器を覆うことによって、使用される際に色素などが浸透しにくくなります。
ただし、完璧に目が埋まるわけではないことをご理解ください。
----- 目止めの方法 -----
(1) 鍋にお米のとぎ汁(なければ小麦粉を溶いた水)を器がかくれるくらい入れます。このとき器を重ねないようにご注意ください。振動で割れることがあります
(2) 20分ほど弱火で煮沸します。ぐつぐつと沸騰させ過ぎた中に入れると、器がカタカタと振動で揺れ、割れることがあります。
(3) そのまま鍋ごと冷ましてから、器を洗い自然乾燥させます。
上記の処理を行うことで、器が割れてしまったというご連絡を時々もらうことがあります。重ねない、弱火でカタカタと振動を与えすぎないなど気をつけながらおこなってください。こちらはお客様自身の判断で実施をおねがいいたします。
2. ヒビ(?)と染みのこと
陶器は「貫入(かんにゅう)」という現象がおこります。
釉薬の層に入るヒビのような模様です。 陶器は窯の中でゆっくりと冷ましているときに多少収縮します。その時に素地と釉薬の収縮率に差があり、釉薬層にヒビが入ります。そして、窯から出した後も、素地と空気中の水蒸気と反応して少しずつ膨張して釉薬とのズレによって貫入が生じます。 貫入の部分は水に浸けると、斑点のような模様がでることがありますが、土に水が染みこむためで乾くと目立たなくなります。水漏れのご心配はございませんので安心してご使用ください。
3. 器の裏のザラザラが気になる・・・
まれに器の裏の高台(こうだい)がザラザラすることがあります。 気になる場合は、使い始めに、やすり(サンドペーパー)でこすっていただくとザラザラがとれて、滑らかになります。または、二つの器の高台同士をこすりあわせていただいても同様の効果がありあます。
ここは気になるか、気にならないか、器とどう付き合っていきたいか、そんな個人差ですので、どうぞご自身の判断でお願い致します。
4. 電子レンジ
電子レンジなど、急激な温度変化で陶器がもろくなる原因と言われているためおすすめしておりません。 器を焼くときの温度は1230度以上の高温で焼いていますので高温には強いのですが、自身の判断でご使用をお願いいたします。
5. 食洗機・乾燥機は使える?
食洗機:ご使用をお勧めしません。水流が強い場合に、器同士での接触によってや、振動によって器を痛める可能性もございます。
乾燥機:ご使用をお控えください。急激な温度の変化によって割れてしまう可能性もございます。
6. オーブン・直火
直火やオーブンでのご使用はお避け下さい。 育陶園の器は沖縄県産の土を使用しており、耐熱の土ではありません。
7. 茶渋など色素沈着が気になってきた・・・
どうしても茶渋などの色素染みが気になる場合は、漂白剤をお使いください。酸素系漂白剤お勧めいたします。塩素系漂白剤ですと匂いが気になる事もござい。
8. 使った後や普段の保管方法
ご使用後はしっかりと洗浄してください。 洗った後はしっかり乾かしてから食器棚へ収納して下さい。陶器は吸水性がありますので、水分を含んだまま収納すると、カビが生える可能性もございます。