壺屋はホタルの季節

壺屋はホタルの季節

2025.06.11

4月~6月にかけてのこの時期、日が暮れてあたりが薄暗くなってくると、壺屋の裏のすーじぐゎー(小道)にチカチカとホタルが光りはじめます。
石垣に囲まれた小道をホタルが優雅に飛び交う様子は神秘的で、しばらく見とれてしまうほど。

壺屋にいるホタルは「クロイワボタル」という種類で、5mmほどの米粒ぐらいの小さなホタルです。ホタルというと川を連想する方が多いですが、クロイワボタルは陸生のホタルで、壺屋では石垣周辺に住んでいます。育陶園の工房や、陶芸道場の周りにもホタルが飛んでいます。

昔は壺屋に限らず、那覇のあちこちでホタルを見ることができたそうですが、今では限られた場所にしか生息していません。道路が舗装され、石垣がブロック塀に変わり、まぶしいほどの照明が光っている都会では、小さなホタルたちは生きていくことができないのです・・・。

壺屋で今も元気なホタルが見られるのは、ここに豊かな自然が残っていることの表れです。石垣や庭を丁寧に手入れしてきた壺屋の人たちの暮らし方が、そのような豊かな自然を残してきてくれました。
そんな貴重なホタルですが、ここ壺屋でも年々減少傾向にあります。
ホタルを守ろうと、壺屋の子どもたちは毎晩ホタルパトロールをして、保全活動に取り組んでいます。

都会のまんなかに、ホタルが飛んでいるという、奇跡のような壺屋の景色を未来へつないでいくために、身近な小さな命の存在を忘れずに日々を送りたいとおもいました。


※ホタルがすーじぐゎーを飛び交う様子の美しい写真は、写真家の中村高士さんから提供していただきました。壺屋の子どもたちと一緒に毎晩ホタルを観察しながら、じっくりと時間をかけて撮影された写真です。

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