育陶園本店 魚文シリーズ
2026.10.02共有
育陶園本店 魚文シリーズ

ふたりの職人が描く、ふたつの魚文
育陶園の魚文シリーズに、新しい器が揃いました。
今回の魚文には、六代目・高江洲忠と、育陶園で30年以上ものづくりを続けるベテラン職人・真喜志康雄。
ふたりの職人が、それぞれの感性で描いた魚が並びます。
同じ「魚」というモチーフでも、線の運びや形、表情はまったく違う。
長い年月、土と向き合ってきたふたりだからこそ生まれる、それぞれの魚文です。
六代目・高江洲忠が描く魚

高江洲忠は、育陶園六代目。
1951年生まれ。
1972年に愛知県窯業訓練校を卒業後、父であり五代目の高江洲育男に師事。
その後、陶芸家・鈴木五郎氏にも学び、国内外で作陶や指導を重ねてきました。
2002年には伝統工芸士に認定され、長年にわたり育陶園のものづくりを支えてきた職人です。
忠さんが描く魚は、どこかおおらか。
細部を描き込みすぎず、魚の姿を大胆にとらえた線には、長年土と向き合ってきた職人ならではの迷いのなさがあります。

器の中を泳ぐような魚。
少しとぼけたようにも見える表情。

力強さがありながら、どこか肩の力が抜けている。
料理を盛ったときにも文様が主張しすぎず、食卓の景色にすっとなじむ魚文です。
海老文も登場します。

真喜志康雄が描く魚

真喜志康雄は、育陶園で30年以上ものづくりを続けるベテラン職人。
得意とするのは、壺屋焼の伝統技法のひとつ「線彫」。
下絵を描かず、器の表面に直接線を刻んでいくその仕事は、迷いのない伸びやかな線が特徴です。
器の中にきちんと収まりながらも、生き生きと動くその線は、小さな絵のようでもあります。

康雄さんの魚文は、線の一つひとつに動きがあります。
鱗やヒレ、身体の流れ。
細かな部分まで線で表現しながら、全体には軽やかさが残る。
じっと眺めていると、魚が器の中を泳いでいるようにも見えてきます。
線彫を長年続けてきた職人だからこそ描ける、細やかでありながら迷いのない魚です。


同じ魚、違う表情
六代目・高江洲忠の、おおらかで力強い魚。
真喜志康雄の、細やかで伸びやかな魚。
同じ「魚文」というテーマでも、つくり手が変われば、これほど表情が変わります。
どちらが正解ということではなく、
どちらも育陶園で長い年月を過ごし、土と器に向き合ってきた職人の線。
その違いを見比べられることも、今回の魚文シリーズの楽しみのひとつです。
料理を盛って使うとき。
何も盛らずに器だけを眺めるとき。
それぞれの魚が持つ表情や、線の違いを楽しんでいただけたらと思います。



育陶園 魚文シリーズ。
ふたりの職人が描く、それぞれの魚。
ぜひお気に入りの一枚を見つけてみてください。
のびのびと描かれた魚の文様が、どこか愛嬌を感じさせる「魚文シリーズ」。
料理を盛ることで、器の中に小さな景色が生まれます。
魚料理はもちろん、島野菜や煮物など、日々のおかずとも合わせやすい器たち。
沖縄の食卓にも自然になじむシリーズです。
10月5日(月)発売スタートいたします。
