やちむんの伝統を感じさせる器。手仕事の温かみとともに、食卓に彩りをプラスします。
この時期限定カラーのやちむんとなります。
工房の壁には、職人たちの手が残した跡があります。
ろくろを回し、はねた土が年月をかけて重なり合い、ベージュピンクのような色合いを帯びていきます。
この手のぬくもりから生まれるピンクは、壺屋の景色と自然がひとつになった色で、どこか懐かしく、心を落ち着かせてくれる温かさを持っています。
沖縄の海には、やさしい光を浴びる珊瑚たちがいます。
ピンクの珊瑚は、沖縄の海の温かさを感じさせてくれる色。
今は釉薬に石灰岩を使用していますが、かつて沖縄のやちむんには、珊瑚を透明釉の原料として使っていたそうです。
壺屋のやちむん職人たちの手仕事が生み出す色と、海の珊瑚の色が重なることで、自然と人々の手が紡いだ温かさを感じていただけたらうれしいです。
そんなピンクをやちむんに映し出したい――
この思いから、何度も釉薬を調整し、沖縄の土に合う色合いを追い求めました。ただのピンクではなく、珊瑚の柔らかな色合いと沖縄の土の温かさが調和するような色。
模様には、沖縄の伝統的な「唐草文様」を取り入れました。
唐草の伸びやかな線には「つながり」や「循環」の意味が込められており、沖縄の自然のリズムを感じさせてくれます。
ひとつひとつ、手作業で形を作り、模様を描き、窯で焼き上げる、すべての工程に、壺屋の風景が息づいています。
オンラインショップは、5月1日より販売いたします。
オンラインショップはこちらから⇒ https://shop.ikutouen.com/?mode=cate&cbid=2392000&csid=8