ミセスマーコと、11年前の9寸皿

〜沖縄らしさが重なる時間〜

沖縄のローカルスイーツとして、きっと多くの方が一度は目にしたことがあるミセスマーコのアメリ感・アメリ館
58号線を北谷に向かって走っていると、アメリカ国旗と女性のイラストが描かれた、あのインパクト抜群の看板が視界に飛び込んできます。

ずっと気になっていながら、実はまだ一度もお店に入ったことはありません。
それでも、私はこれまでに何度かいただく機会がありました。
きっと同じように、店舗には行ったことがなくても、職場の差し入れやお盆・シーミー、誕生日会などで親戚や友人が持ってきたミセスマーコのスイーツを食べたことがある──そんな沖縄県民は多いのではないでしょうか。

今回いただいたのは、ふわふわ食感が魅力のケーキ「パフィ」。
よく見かける北谷店ではなく、うるま市にも店舗があるそうで、今回はそちらの方から友人が持ってきてくださいました。

パフィの種類は3つ。

  • チョコ
  • レモン
  • ウッチン&レモン

どこかアメリカンでありながら、レトロで、そして確かに「沖縄らしさ」を感じさせるラインナップです。

やちむん道場の庭で、贅沢な盛り付け。

この日は、やちむん道場の庭でいただくことにしました。
道場にあった、数年前に作られた唐草文様の9寸皿にパフィをこんもりと盛り付け、みんなでかぶりつきました。

棚に大切に置かれていたその9寸皿の裏には、「H26年 イクトウエン」と書かれていました。
女将・啓子さんの字だと思われます。

当時は道場や工房で、多くの人を招きパーティーがよく開かれていました。

大皿を使う機会が多かった時代。
制作したのは誠さんなのか、康雄さんなのか……。

 当時、唐草を彫ることのできる職人さんは限られていたため、その誰かの手仕事がここに残っています。

器に宿る「その時代の息づかい」

あれから11年。
今では唐草を彫る職人さんも増え、技術がみゃくみゃくと受け継がれ、器はより良いものへと進化しています。そこで、現在の9寸皿と並べてみて、改めて時の流れを感じました。

当時の釉薬や土の調合、窯の状態、そしてその時代の職人さんたちの息づかい──
それらが、この大皿を通して伝わってきます。

土の味わいは今とは少し異なり、どこか懐かしさを感じる風合い。
器に触れると、作られた時代の空気がふっとよみがえるようです。

これからまた10年後。
同じように大皿を手にしたとき、今のやちむんを懐かしく思い出す日が来るのかもしれません。
時を経るごとに深みを増していく器と、地元に愛されるスイーツ。
その重なりに、沖縄らしい温かさを感じた一日でした。

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