
10月24日(木)育陶園オンラインショップに「魚文シリーズ」が入荷いたします。
魚文は壺屋焼の代表的な文様のひとつ。
力強く、のびやかな筆の動きから生まれる魚がやちむんに刻まれています。
魚文の魅力は、なんといってもその力強い筆運び。
一筆一筆に迷いがなく、魚のうろこや目の表情からも、生命の躍動が伝わります。
魚は「豊漁」「繁栄」「命のめぐり」を象徴する、縁起の良いモチーフ。
沖縄にとって身近な“海”の恵みを、日々の器に描いています。
壺屋焼で昔から使われてきた釉薬を使いながら、伝統技法と自由な表現を大切に。
素朴でどこかユーモラスな魚たちが、食卓にあたたかい彩りを添えてくれます。
やちむん通りを歩くと、さまざまな窯元が魚を描いた器をつくっています。
育陶園では、6代目・髙江洲忠氏と、職人・真喜志康雄氏がそれぞれの感性で魚文を描いています。

墨絵を学んだ経験を活かし、筆の流れを重視した描画が特徴。
勢いと静けさから生まれる魚の姿は、まるで水の中を泳ぐよう。
やちむんらしい飴・コバルト(青)・緑の3色を絵付けし、深みのある表情を生み出しています。



線彫技法を活かし、柔らかさと鋭さを自在に描く康雄さんの魚文。
絵付けは行わず赤土で成形し、黒は黒釉、白は白土に透明釉をかけてシンプルでモダンな表現です。
植物や自然、生き物が好きな康雄さんの魚です。



〈髙江洲忠 魚文〉
・3.5寸皿
・5寸皿
・7寸皿(魚・海老)
・8寸皿
・湯呑
〈真喜志康雄 魚文(白・黒)〉
・3.5寸皿
・飯マカイ
・汁マカイ
・フリーカップ(小)
・マグカップ(中)
沖縄の海の恵みと、職人の息づかいが重なる「魚文シリーズ」。
器の中を泳ぐ魚たちの姿を、どうぞお楽しみください。
オンラインショップに戻る⇒https://shop.ikutouen.com/