旧盆があけて数日。お盆渋滞で混み合っていた道路や、市場のにぎわいも落ち着き、
沖縄全体が大きな行事を終えたあとの静けさに包まれています。
今回のお盆を記録に残すため、高江洲家のウークイの日に撮影が入りました。
沖縄の仏壇行事ともいわれる文化のひとつ、旧盆。
読谷村で窯をひらいている親戚、唱と三線のプロの沖縄民謡歌手や、各地から様々な方が集まりました。お互いの状況を分かちあい、盛大に先祖をお見送りします。
「無理しないで、今の時代に合わせて続けていけばいいよ」と、、昔を知る親戚の方から声をかけいただきました。30人近く集まりましたが以前はもっと多かったようで、準備するお供えや、行いももっとたくさんあったそうです。
義母の啓子さんも、私も、県外から沖縄に嫁いできたウチナー嫁。
簡略化されたり、新しい形が加わっています。けれど、人が集まり、にぎやかに健康や幸せを思い、子どもたちの成長を喜ぶ――
こういう景色がいつまでも守られ、明日、一年後、十年後、未来へと命をつないでいく豊かさを、子どもたちにも感じ取っていってほしい思いながらいます。
ちなみに、啓子さん流の重箱料理は受け継ぎたい、と残したい事の一つ。
豚の出汁とって脂はしっかり取り除く、かまぼこは白とカステラだけで、赤色は使わない。昆布は根コンブが柔らかくて美味しい‥‥まだまだ覚えることはたくさんあります。
壺屋の景色、「お盆」。今回撮影していただいたこの光景を、何十年も先に見た子どもや未来の人たちが、
「受け継いでいきたい」、と思ってくれることを願いながら、
今年もまた、大切な時間を過ごしました。
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