育陶園の龍頭は、先代・髙江洲育男氏の時から作られていました。
育男氏の時代、多くの龍頭が作られていたそうです。
当時、手びねりで一体ずつ作られていたシーサーも、サイズや厚みを揃えて安定して生産できるように、石膏型が使われるようになり、それは龍頭も同様でした。
工房には、育男氏の残した龍頭の石膏型が、今も大切に保管されています。
その型を用いて、現在も龍頭は一点ずつ丁寧に製作されています。
龍は、首里城の正殿の屋根などに取り付けられています。琉球と中国との深いつながりを背景に、龍は高貴さや守護の象徴として王宮を見守ってきました。
その歴史と意味を受け継ぎながら、現代の暮らしに合うかたちへと昇華されて育陶園のコンパクトなサイズのやちむんの龍頭があります。
育男氏の時代には存在しなかった箱香炉。
それを生み出したのが、シーサー職人・高江洲勇志さん(通称:ちっちさん)です。
現在工房で保管している型の中でも最も小さなものを使い、「龍頭箱香炉」という新たな作品を生み出しました。
香炉として使える小さな龍頭、現代の空間にもすっとなじみ、暮らしの中で見守る存在として迎え入れられています。
一点一点が手作業で仕上げられています。
ひげやうろこ、眼差しなど、細かな部分まで丁寧に彫り込まれ、鋭さの中にどこかやさしさを感じる表情が特徴です。
玄関や床の間、店舗のインテリアに置かれることも多く、家や空間を守ってくれる存在として、シーサーのように置いていただけたらと思います。
ちっちさんは「いずれすべての型で龍頭を作り、それぞれの表情の違いを見てみたい」と話していました。これからもシーサーとともに、龍頭も、大切に作り続けていきたいです。
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オンラインショップに近々入荷予定(八月中を予定)ですので、楽しみにおまちください。